7月28日/遠泳稽古24回目

7月28日

今回の家内工場、遠泳シリーズは、各回のタイトルから、作品の内容を想像する愉悦が仕組まれている。


青、蛙、二つの演目を通過して、今夜は明後日に本番の迫った「にんじん」の通し稽古。


にんじんとは、いかなることなのだろう。


目前に餌をちらつかされ、一心不乱に突き進む愚直だろうか。


大地に根を張り、天地からの滋養を身に受け、健やかに育ってゆく野菜の心持だろうか。


観る人に想像の翼を羽ばたかせ、創造の海を漕いでゆけるようなダンスを提示できたら、と、黒沢美香&ダンサーズは、試行錯誤、切磋琢磨し続けている。


個人的な感想ではあるが、今夜の通しは、正直物足りなかった。


うまく行く保証のない、綱渡りな演目ゆえの定めではあるが、ちょっとしたきっかけや、それぞれの身体による決意の表し方で、作品の流れはガラリと変容を遂げ、ダンスの花は咲き誇る。


稽古後の話し合いを経て、各自が課題を持ち帰り、日々の中で発酵させ、本番という尊い時間の中、観客の視線を浴びながら、その場の判断と流れに戸惑い、抗い、耕しながら、ダンスを発見してゆく。


目撃者になって下さる観客の方々も、観ることで一緒に踊っている。


何が起きるのか、一回限りの本番に期待は高まりますが、本番前は胸が重くなります。ダンサーは、か弱き存在です。しかし、舞台の上では、神を目指したいものです。


日常が次第に色を変えてゆく稽古場での公演に、お立ち会いくださいますよう、ダンサーズ一同、心よりお待ちしております!


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日記:堀江進司


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